建設キャリアアップシステム(CCUS)カード コンプリート?!

 こんにちは。行政書士の渡辺です。
 入札参加資格審査申請(指名願い)の慌ただしさも峠を越え、当事務所での許可申請や経審の処理ペースもようやく戻ってきた感じです。

 そんな指名願いで面白かったのが宇部市。これまでの紙申請から変わり、今回から本格的なオンライン申請となりました。
 これまでも下関市や周南市などではデータで申請を受け付けていましたが、加えて紙の提出も必要でした。しかし宇部市は完全オンライン申請で、紙は一切必要ありません。宇部市は指名願いだけでなく、他の手続でもオンライン申請が広がっています。
 申請画面で一部「ちょっとおかしいな」という箇所はありましたが、概ね分かりやすく、好印象でした。

 今年1月10日から建設業許可関係の手続も電子申請が始まりましたし(JCIP)、オンライン化の流れはますます加速するでしょう。想像ですが、IT系が弱いと言われている高齢者に対しても容赦なく「持続化給付金はオンライン申請のみ!!」としても何とか乗り越えたことに、行政も自信を持ったんじゃないでしょうか(笑

最近のご相談

 話は変わって。
 建設キャリアアップシステム(CCUS)です。

 CCUSに関してはほぼ継続してお問合せがある状況ですが、今年に入ってまた増えた印象です。当事務所サイト(https://gyosei-one.com/ccus/)のアクセス解析結果を見ても、昨年末よりジワリと増えています。
 お客様から「公共工事や大きな現場でCCUS導入が増えている」というお話も聞きます。

 CCUSのお問合せで変化を感じるのは、その内容です。
 CCUSの本格稼働が始まってから暫くは、当たり前ですが新規登録のご相談が殆どでした。
 ところが最近多いのは「パスワードが分からない」「カードを紛失した」「所属先が変わったので変更したい」など、CCUSを登録した後のご相談です。ある程度CCUSが浸透したんだなぁ、と肌で感じます。

 ぶっちゃけ、私たちの仕事にならない電話も多いです。CCUS事務局に電話問合せ窓口がないせいか、当事務所をCCUS事務局と間違えて電話される方もかなりいらっしゃいます。
 でもそこで「ウチはCCUS事務局じゃないから分かりません」と言って切らず、出来る限り対処方法をご説明して、相談者の問題が解決できるように努めています。事務所スタッフはこの辺の説明がメチャメチャ上手になりました(笑

レベル判定

 さて。
 CCUSを登録した後のご相談の中に「レベル判定」があります。
 CCUS技能者には第1段階から第4段階までのレベルがあります。最初のCCUS技能者は原則としてレベル1と登録されるのですが、これを上位のレベルに上げたい、というご相談です。
 レベル向上者がいると、経営事項審査の加点事由になります。また、先日ご依頼いただいたお客様は「上位レベル者がいること自体が企業の評価につながる」とおっしゃっていました。きっと技術者のモチベーションも向上しますよね。
 このようなメリットがあることから「レベルを上げたい」というご相談があります。

 レベル2以降には、そのレベルが認められる基準となる就業日数や保有資格などがあり、この基準をクリアしているかどうかをチェックする手続が「レベル判定」です。高レベルになればなるほど、求められる就業日数や資格、職長経験などの要件は厳しくなります。
 手続も業界団体ごとに違いますし、就業日数のカウント方法も若干クセがあるので、私たち行政書士にご依頼があるのだと思います。

コンプリート?!

 CCUS登録された技能者に交付されるCCUSカードは、各レベルによって色が違います。
 レベル1は白、2が青、3がシルバー、そして最上位のレベル4はゴールドです。ゴールド、いい響きですね(笑

 先日ご依頼いただいたお客様が無事レベル2と3のレベル判定が下り、当事務所に青色とシルバーのカードが届きました。
 以前レベル4のレベル判定をご依頼いただいたので、これで4色コンプリート。地味に嬉しいです(笑
 新しいカードを受け取ったお客様も喜んでいらっしゃいました。

 今年1月に改正となった経審の加点事由に、建設現場へのカードリーダー設置等も加わりました。これからますますCCUSの登録や活用が増えていくでしょう。
 今後も、問合せ対応やレベル判定など、CCUSのフォローを頑張ります。