昨今の気配りは大変らしい

 鼻にツンとくる寒さ。年末ですね。
 今年は暖冬らしいですが,それでも寒い。「金沢生まれなんですよね。このくらいの寒さ平気でしょ」なんて言われますけど,いやいや,寒いもんは寒い。
 年末といえば忘年会。今年も幾つかお邪魔しましたが,どの会も肩肘張らず楽しく過ごせました。ありがとうございました。

 さて。
 今はそうでもありませんが,サラリーマンだった頃の宴席といえばお酌に結構気を遣ったものでした。常に周りにアンテナを張り,空きかけたグラスにサッとお酌。ラベルは上。瓶の底に片手を添えて。ビールの泡の立ち加減を注ぐ角度で調整。「まぁまぁまぁ」「おっとっと」。伝統芸能か何かのような(笑
 さすがに今時はここまでのことはないのでしょう。パワハラだの何だので上司も気を使うこのご時世ですし,注がれる方だってマイペースで飲みたいでしょうから。

 なんて思ってたんですが,12月4日付日経新聞「忘年会で縁,仕事に生かす」というタイトルの記事を読んで顎が外れかけました。社内外の宴席における心得について語られているんですが,いやもう,なんか,すごい。

「話を聞くときは身を乗り出し,大きくうなずく」

「口角を上げたり,歯を見せたりするだけではなく,目で笑って楽しい感情を伝える」

「女性は膝下のフレアースカートがベター」

 どこから突っ込んでいいのか(笑

 まぁこれは,年配組へのメッセージと受け取りましょう。
 昨今の若手はこんなに気を遣っているらしい。ただでさえ職場で気を遣ってる彼ら彼女らなんですから,せめて宴席の場では年配組がそこんところを汲み取りましょう,と。自戒の念を込めて。

 職場の事務員さんに身を乗り出して大きく頷かれたら,きっと大爆笑してハイボール吹き出すんだろーなー。やめてね。