言われないと気づかない
先日弁護士との飲み会で「渡辺さんは何かと音がデカい」と言われてムムムとなりました。曰く,渡辺は「足音がデカい」「キーボードの打鍵音がデカい」「ホチキス留めの音がデカい」と。
どうも集中すると何事にも勢いがつくらしく,早足になったりキーボードをバカバカ打つらしいのです。「YOSHIKIが入った」とか言われます。
本人には全くその意識がありません。言われないと気づかないものですね。

以前遺言に関する相談でいらっしゃった方のお話が興味深かったです。
ご主人は元々遺言を遺すつもりはなかったそうです。子どもたちはみんな仲良く,母親想いの優しい者ばかり。自分が先に旅立っても争続なんて起こらないだろう。
ところが,子どもたちの考えを聞いて驚いた。一人は「お母さんが十分な財産を持って,お金に不自由しないことが大切」と考えている。もう一人は「お母さんには物理的・精神的な支えが必要で,その支える人が財産を持っていることが大切」と考えている。どの子どもも母親を大切に思っている気持ちに変わりないが,大切の意味が違う。
「もしかしたら争いになるかも知れない」と初めて気づいて,それで遺言書を書くことを検討したそうです。
揉めごとは仲が悪い者同士で起こるだけでなく,仲が良くても起こるんですね。言われないと気づかないものです。
それにしても,ホチキス留めの音がデカいって何なんですか。人によって違うんですか。
- 投稿者: 渡邊康成(行政書士)
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