中小企業白書とモミの木の成長

 こんにちは!ジアウトレット広島にオープンしたスノーピーク直営店へ、オープン初日の5月18日に行ってきた渡辺です!店舗面積は国内最大級というだけあって、広い店内には所狭しとキャンプギアが並んでいました。ちょっとお高めのアウトドア製品ブランドとして知られるスノーピーク、見てるだけで溜め息が出ます。
 オープンが10:00だったんですが、10:30に着いた頃にはレジに長蛇の列。人気の高さが伺えます。

 気候も緩やかになり、キャンプをするにはいい季節になりました。キャンプが趣味ではなく「キャンプ道具を買うのが趣味」になりつつある僕ですが💦今年こそはキャンプを堪能する年にしたいです。

 話は変わりまして。
 5月10日、中小企業庁から2024年版「中小企業白書」が公表されました。
 中小企業白書には、中小企業・小規模事業者の現状や直面する課題、今後の展望など、中小企業の動向がレポートされています。最近の中小企業のトレンドを勉強する上で大変参考になる資料です。
 早速拝見した中で、特に気になった点を幾つかご紹介します。


人手不足

 中小企業白書が、事業者が直面している課題としてまず最初に挙げているのが「人手不足の深刻化」です。

2024年版「中小企業白書」より

 これは、単に生産人口・就業者数の減少だけでなく、働き方改革関連法の施行による時間外労働の上限規制も影響している様です。
 普段、建設業者の方と接する機会が多いのですが、建設業界では特に「人手不足の深刻化」をヒシヒシと感じます。

2024年版「中小企業白書」より

省力化の取組とアウトソーシング

 この「人手不足の深刻化」の課題の解決に向けた取組みとして、職場環境の整備などによる人材確保が紹介されていますが、併せて「省力化の取組み」も重要とのこと。
 特に、

規模の小さな企業ほど省力化投資が進んでおらず、省力化の取組余地が大きい。

2024年版「中小企業白書」

と指摘しています。

2024年版「中小企業白書」より

 このレポートを見て、人手不足対策には以下の方法があると感じました。

  1. まず一つ目の方法は、人材の確保です。
    人手が足りないのなら人手を増やしましょう、ということです。分かりやすいですね。
  2. もう一つの方法は、現在の人的リソースで仕事が回るようにする、です。
    人材を増やすのではなく、現在の人員で人手が足りるよう、DXの導入やアウトソーシングによって業務への取り組み方を変えていく・工夫していく、ということです。

 中小企業白書がいう「省力化」は②を言っているのだと理解しました。
 確かに、人材の採用には時間がかかりますし、採用したからといってすぐに戦力になるとも限りません。人件費も増加する上、採用コストや教育コストだってバカになりません。離職のリスクも当然にあります。
 長い目で見ると、①の人材確保だけでなく、②の省力化を含めた複合的な対策が有効なのかも知れません。

 なお、中小企業白書の資料によれば、省力化投資には、作業負担の削減する機器やソフトウェアの導入の他、外注(アウトソーシング)や下請化も含まれています。

省力化投資を実施した企業では、人手不足緩和に加えて売上高増加の効果も期待される

2024年版「中小企業白書」

 ②の取組みは人手不足の課題を解決するだけでなく、売上も上がる、とのことです。
 仕事の取り組み方を変えることによって、事務業務の省力化だけでなく、営業活動も効率化され、企業全体の収益体質も改善される、といったことでしょうか。


 その他、中小企業白書には設備投資やM&A、デジタル化、販路開拓など、気になるトピックがたくさんレポートされています。
 経営課題の解決に向けた取組みの参考事例集も興味深いものばかりで、近年の中小企業の動向を勉強するには大変参考になりました。


 今年から施行された働き方改革関連法の影響で、建設業界の人手不足は更に深刻化するのではと感じています。
 私たちの事務所の場合、建設業許可や決算変更届(事業年度終了届)、経営事項審査(経審)などのアウトソーシング(BPO)をお受けすることが、中小企業・小規模事業者の人手不足解消、さらには企業の成長のお役に立ちます。

 企業の成長に関わるメンバーの一員として、企業と共にその成長を喜び合う。そういった関係になれたら嬉しいです。
モミの木の成長を喜び合う

 中小企業白書を読んで、久しぶりに昔のブログを思い出しました(笑
 これから一層「モミの木の成長」を間接的に貢献できるよう頑張ります!