梅雨と人事異動と建設業許可と

 こんにちは!今日はうべスタートアップの相談員で駐在中の渡辺です。午後から小雨がちらついてきた宇部、梅雨が近づいてきたのかもしれません。
 その梅雨、1950年頃までは6月下旬くらいが梅雨のピークだったんですが、年々遅れていき、2001年頃以降は7月上旬がピークになっているそうです。本格的な梅雨の時期はもう少し先みたいですね。
 ちなみに「梅雨入りっていつのこと?」ですが、晴れが続いた後、1週間後まで雨や曇りが多くなると予想される日に「梅雨入りしたとみられる」と発表されるそうです。へぇー、です。

 話は変わって。

 先日、以前よりお付き合いのあった建設業者の社長から連絡がありました。従業員一人が辞めて、新しく一人が入社するので、許認可関係の必要手続をお願いしたいとのこと。

 一人辞めて、一人入る。
 それだけです。

 それだけですが、この会社では7つの手続が必要でした。
 社長にお伝えしたところ「そんなに必要なの?!」と驚かれました。


 別の建設業者からご依頼があった案件で現在進行中なのが、役員一人が辞任して、新役員一人が就任する、という件。
 この会社の場合、14の手続が必要でした。結構な数ですね。


 どちらのケースも「たった一人辞めて、一人入るだけ」です。そんなに手続が要るのか、と感じるかもしれません。
 建設業においては、産業廃棄物収集運搬業許可、電気工事業者登録、建築士事務所登録、宅地建物取引業免許など、建設業許可以外にも隣接する許認可が多いので、従業員や役員の異動があった際に必要となる手続が多くなりがちです。

 こういった手続が必要となる場面では、以下の2点が課題になるのかなと思います。

  1. 手続が多く手間がかかること
  2. そもそも、自社にどのようなライセンス・許認可があり、どのような場面でどのような手続が必要になるかを把握しておくこと

 事業規模と必要となるライセンス数は比例する印象ですので、事業規模が大きくなるにつれ、ライセンス関係を担当されている方のご負担が大きくなっていく様に感じます。
 許認可には有効期限があることが殆どなので、その期限も管理しなければなりません。②自社がどんなライセンス・許認可を持っているのか管理して、それぞれの有効期限にも目配せしつつ、人事異動に伴う手続も把握して、①さらにその手続を処理する。結構な業務量になるんじゃないかと思います。


 こういった事情もあり、私たちでは、建設業のお客様が持っているライセンス・許認可の情報をいただいて、有効期限を管理しています。
 許認可の更新に役立つだけでなく、人事異動などがあった際の手続もスムースになりますので、お客様の事務負担の軽減に繋がっているのではと思っています。

 先日のブログで中小企業白書をご紹介しましたが、この少子高齢化・インフレに向かう時代の流れの中、今後は
 「人材雇用より省力化投資を」
 「経費削減より生産性向上を」
という考え方が重要になるのでは、と思っています。
 私たちも、アウトソーサーとして省力化投資・生産性向上に貢献するために、今まで以上にサービスを充実させたいと思っています。
 梅雨に入ってもお客様の課題をカラっと解決できるよう、これからも頑張ります!