建設業許可業者数と許可更新の動向

 こんにちは!真夏の炎暑が続く週末、事務所で仕事に追われている渡辺です。
 それにしてもこの暑さ、ヤバいですね…昨日も近所のお客様へ歩いて打合せに伺ったんですが、太陽が照りつける中、外に出るだけで汗が滝のように流れてきて大変でした💦セブンのアイスカフェオレを飲む回数が急増してます😊

 この炎暑の中で涼を取るために、皆さんはどんな工夫をしていますか?僕は、最近は時間を作るのがなかなか難しいんですが、夕方に公園でジョギングするようにしています。風が少しでも吹くと、その涼しさが本当に気持ちいいんです。

 そんな7月ですが、3月決算の建設業者の決算変更届や経営事項審査(経審)が集中する時期です。こういった周期的な業務は時期がほぼ決まっているので毎年だいたい業務量が読めるんですが、今年は昨年と比べて、このような周期的な業務ではない建設業許可申請のご依頼が増えています(業務量が読めなくて、ついつい休日出勤…反省です)。
 新規許可もありますが、更新のご依頼が目立ちます。

建設業許可数の増加

 今年5月、国土交通省が2023年度末(2024年3月末)時点の建設業許可業者数を発表しました。総数は48万9,383業者で、22年度末に比べ4,435業者の増。過去10年で最大の増加率でした。
 許可業者数は、22年度末は微減だったんですが、23年度に再び増加に転じました。

 この増加ですが、新規に許可を受けた業者が増加したことより、廃業・許可を失効した業者が減少したことの影響が大きかったようです。
 建設業許可の有効期間は5年間ですが、この更新を行わないと許可は失効します。敢えて更新しない企業もあると思いますが、「うっかり忘れてた」「これから更新の準備をしても間に合わない」という企業も少なくありません。こういった、更新しなかった業者がかなり減少した、ということです。

許可更新の需要とコンプライアンス

 ここ1か月で私たちがご依頼いただいた建設業許可案件を見ると、新規許可や業種追加などの新規案件もありますが、「更新の時期まで時間的余裕がない」や「前回の許可以降、決算変更届を提出していなくて更新できない」「今まで更新手続を代行してくれていた専門家が対応できなくなった」など、許可更新の新規ご相談が昨年より増えているのが特徴的です。

 想像ですが、こういった更新に課題を抱えていた企業で、「また新たに許可を受ければいいから更新しなくて構わない」と許可を更新しなかった企業は少なくなかったのではと思います。
 それはそれで一つの考え方ですが、昨今の法令順守・コンプライアンス意識の高まりから、許可がない「空白期間」があると業務に支障が出るケースが増え、ちゃんと更新しようという機運が高まったのではないかと思います。
 それに、新規許可、面倒ですしね。

 国土交通省の統計でも、更新手続を行わなかったため自動的に許可を失効したのは23年度末で4,697業者で、前年度から4,576業者の減少。前年度の約半分まで減っています。


 ただでさえ人手不足が慢性化している建設業界ですが、コロナ禍が明けて、建設現場が動き出して、バックオフィス業務になかなか手が回らないという空気は強く感じます。
 許認可・ライセンス管理もその一つ。こういった業務についての悩み・面倒くささを解決して、建設業者の本業を支援できることはまだまだあるんじゃないかと思っています。

 毎日暑い日が続いて「暑い暑い」ばかり言ってますが、建設現場に立っている人のことを考えると甘えたことも言ってられません。
 これからも気合を入れて建設業者の支援を頑張ろう!と思う日々です。来週の各社の打合せも、暑さに負けず元気に行ってきます!😊