行政書士試験と士業ランキング

 こんにちは!ようやく秋物の服を引っ張り出した渡辺です。朝晩めっきり涼しくなったとはいえ、日中はまだまだ暑い。服選びに悩む季節ですね。

 秋めいたこの頃、毎年気になるのは「行政書士試験」。毎年11月の第2日曜日に実施されます。
 今年の試験は11月10日。あと1か月ちょっとですので、追い込み中の受験生も多いのではと思います。受験生の皆さんにはぜひ頑張っていただきたいです。

 そんな中、士業の人気度についての記事を発見しました。なりたい士業についてのアンケート結果ですが、士業の一員として気になります。
【男性に聞いた】なりたい「士業」ランキングTOP11! 第1位は「弁護士」【2024年最新調査結果】

 「士業」。法律に基づく資格を持っている専門家で、職業名の最後に「~士」と付くのが特徴の職業です。サムライ業とも言われています。
 真っ先に思い浮かぶのは弁護士・税理士あたりでしょうか。それ以外にも司法書士や社会保険労務士、土地家屋調査士、そして我らが行政書士などがあります。
 一般の方から見ると馴染みの薄い職業ですので、どの士業が何を専門にしているのかよくご存じない方も多いと思います。僕もよく「司法書士の渡辺さん」と言われます。行政書士あるあるです😅

気になるアンケート結果は?!

 さてさて。
 先ほどのアンケート結果ですが、ランキングは以下の通りでした。

  1. 弁護士 18.3%
  2. 司法書士 14.2%
  3. 税理士 13.9%
  4. 公認会計士 13.8%
  5. 行政書士 8.5%
  6. 不動産鑑定士 7.6%
  7. 中小企業診断士 6.3%
  8. 弁理士 5.8%
  9. 社会保険労務士 5.5%
  10. 土地家屋調査士 4.6%
  11. 海事代理士 1.3%

 弁護士が1位なのは「やっぱりなー」という感じですね。ネームバリューもありますし、何となく高収入のイメージもある(笑
 個人的に2位かなと思っていた税理士が3位、代わって2位だったのが司法書士でした。最近は相続登記の義務化などで注目を集めている司法書士ですが、試験の難易度もめちゃめちゃ高い難関資格です。僕がロースクールに通っていた頃も「司法試験(弁護士試験)は受かったけど司法書士試験は落ちた」という方が何人もいました。

 行政書士ですが、何と5位。もっと低いと思ってましたが、善戦しました。
 行政書士試験の難易度は、正直そこまで高くありません。行政のお勤めを退任された方がそのまま行政書士になることも多い資格です。
 入口のハードルが低い資格ですが、やれる業務の守備範囲がめちゃめちゃ広いので、資格を獲ってから何をどうするか、自分の得意な分野で力を発揮できる面白い仕事だと思っています。そのあたりが人気の理由なのかも知れません。

女性対象のアンケートだと?!

 ちなみに、上記の結果は全国の男性を対象にしたアンケート結果だったのですが、これが女性を対象としたアンケートだと結果がちょっと変わっています。
【女性に聞いた】「なりたい士業」ランキングTOP11! 第1位は「税理士」

ランキングは以下の通り。

  1. 税理士 17.2%
  2. 弁護士 16.3%
  3. 司法書士 16.1%
  4. 行政書士 15.3%
  5. 公認会計士 12.9%
  6. 社会保険労務士 6.3%
  7. 不動産鑑定士 5.7%
  8. 弁理士 3.5%
  9. 土地家屋調査士 2.8%
  10. 海事代理士 2.4%
  11. 中小企業診断士 1.5%

 手堅いイメージの税理士が1位、紛争解決の印象が強い弁護士が2位という結果になっています。
 行政書士は4位。当事務所にも女性行政書士がいますが、最近は女性の行政書士が結構増えていますので、知名度が上がった影響もあるのかも知れませんね。


 そんな行政書士資格ですが、今年の試験はもうすぐ。
 毎回、多くの受験生に合格して欲しいと思っています。

 多くの方が合格して、行政書士の母数が増えれば、行政書士業界も活気づきます。単純に人が増えれば競争も生まれるので、行政書士の全体的なスキルも上がり、収入面も含めた魅力も上昇するのではと思います。
 そうすれば、行政書士資格自体の人気が上がり、受験生も増え、資格者も増え、また競争が増え…という好循環に繋がるのでは、と期待しています。
 人気ランキングでもっと上位に喰い込んで欲しい😊

 …とノンビリ構えてばかりもいられません。試験が近づくたび「私たちも受験生に負けてられん」と気合いが入ります。
 受験生の皆さん、お互い頑張りましょう!!