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建設キャリアアップシステムの利用料金について 改定決定

 皆さまこんにちは。行政書士の渡辺康成です。
 台風一過。急に朝晩が過ごしやすい気温となり,秋の気配を感じるようになりました。
 僕は自転車で事務所まで通っていまして,以前はアセダクでペダルを漕いでいたのが,今ではそこまで汗もかかなくなりました。季節の変化を全身で感じています(笑
 季節の変わり目は体調を崩しやすいので,お互い気を付けましょうね。

 さて。前回に引き続き,建設キャリアアップシステム(CCUS)についてです。
 国土交通省,建設キャリアアップシステム運営協議会は9月8日の総会で,CCUS利用料金の改定を決定しました。
 今日は,CCUS登録時/登録後にかかる費用の,改定前後の金額についてお話します。

CCUSのイニシャルコスト

 まずイニシャルコストです。
 事業者については「事業者登録料」がかかります。資本金によって段階的に設定されているのですが,現在は,例えば資本金が500万円以上1,000万円未満の事業者であれば6,000円,1億円以上3億円未満であれば60,000円となっています。
 改定後は,これが2倍になります。

 技能者については「技能者登録料」がかかります。インターネット申請の場合,現在は2,500円となっています。
 今後の技能者登録ですが,登録情報を本人情報などに限定する「簡略型」と,保有資格や表彰履歴まで登録できる「詳細型」の「2段階登録方式」となる予定です。登録料は,簡略型が現行と同じく2,500円,詳細型が4,900円となります。現在は詳細型と同等な情報の登録が可能なので,実質的な登録料は約2倍となる計算です。

 以上,概要としては,
 事業者情報登録も技能者情報登録も,イニシャルコストは概ね2倍になる,ということです。

CCUSのランニングコスト

 続いてランニングコストです。
 事業者情報を管理するために必要となる管理者IDの利用料は,現在1IDあたり2,400円/年,月額換算で200円/月となっています。
 これが,改定後は950円/月となります。約5倍,です。

 1人日・現場あたりにかかる現場利用料は,現在3円です。
 これが,改定後は10円となります。約3倍。

 なお,事業者登録の有効期間は5年,技能者登録の有効期間は発行日から発行9年経過後最初の誕生日までとなっていますので,更新の費用もランニングコストとして頭に置いておかなければなりません。

CCUSの今後

 現行では加入者が増えるほど赤字が拡大する料金体系で,2019年4月の本格稼働から約1年で56億円の赤字とのことですから驚きです。
 今回の利用料金改定,運営の台所事情の厳さが伺えます。

 技能者登録について。
 詳細型でしか入力できない保有資格情報ですが,山ほどあるコード表の中から当該資格を探したり,免状のスキャンが必要など,入力が結構面倒です。なので,今後は詳細型の登録者数はそれほど増えず,登録料の安い簡略型の登録が多くなるように思えます。
 しかし,例えば転職の際に保有資格を示すことが出来ない簡略型で,CCUSが目指す「技能者の技能や経験に応じた適正な評価・処遇」を達成できるのでしょうか。またシステムが変わりそうな気もします。

 この先も色々変化しそうなCCUSですが,これからもチェックを続けたいと思います。

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