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    振興基金/「建キャリ」アプリを11月29日リリース、ダウンロード無料

     建設キャリアアップシステム(CCUS)運営主体の建設業振興基金(振興基金、谷脇暁理事長)は、CCUS登録技能者向けのスマートフォンアプリ「建キャリ」を29日にリリースする。iPhoneでもAndroidスマホでも利用可能で、ダウンロードは無料。就業履歴や保有資格などを手元で確認でき、資格者証なども精細に画面表示できるなど、技能者本人がメリットを実感できるツールとして利用を呼び掛ける。
     振興基金では、他産業にはない「日本初の業界横断的なスマホアプリ」とうたい、建設業界で働く技能者共通のアプリとして展開していく。パソコンでCCUSにログインせずに就業履歴を確認でき、月別・日別の詳細な作業履歴が手軽に把握できる。能力評価のサポート機能もある。現状ではレベルアップのための条件を一覧表示する機能にとどまるが、利用者からのニーズに応じ個別の条件表示なども検討する。
     資格情報として登録したすべての情報をオフライン時も含めて表示できることもメリットの一つだ。労働安全衛生法で義務付けられている紙の資格者証の携行をアプリによる表示で代替可能とすることも関係省庁で協議・調整しており、さらなる利用価値の向上が期待できる。建設業退職金共済(建退共)掛け金の積み立て状況や退職金の目安も確認可能となる。
     「CCUS応援団」と呼ぶ民間事業者らがCCUS登録技能者・事業者向けに提供する特典サービスなども情報発信する。お知らせ機能を用いて週3回の情報発信を予定しており、コンテンツとして仕事に役立つコラムなどをインフルエンサーや有識者、優良企業の経営者らが執筆予定。アプリを日常的に使ってもらう仕掛けを拡充していく。

    建設工業新聞 2024年11月29日