レタスと事業拡大と伴走と

 皆様こんにちは!先週のブログをサボってしまい猛反省中の渡辺です。現在3月期決算企業からのご依頼が集中する時期で、ブログが後回しになってしまいました…反省。
 こういった時期なので、普段よりもお客様と面談する機会が多くなっています。僕自身はご依頼者・ご相談者と話すことが好きなので楽しんでいるんですが、さすがに数が多くなると時間に追われるようになりブログが後回しに…猛省💦

 そんなご依頼者とのお話なんですが、先日のお打合せは良い意味で驚きました。「え?建設業者なのに?」みたいな。

 その企業は管工事業を主力とする建設業者。社長室に入ると、思わず目を奪われる光景に出会いました。窓際に青々と茂る「レタスの水耕栽培キット」がぎっしりと並んでいたのです。
 社長が少年のように目を輝かせて「ウチの配管技術を応用して、自作のキットを作ってみたんだよ」と。いや、作ってみたんだよ的なレベルを遥かに超え、既製品のような重厚さを感じる、メチャメチャ立派な水耕栽培キットです。
 建設現場で培われた職人のノウハウが「農業」という全く新しい形で開花。技術にも発想にも驚きです。

 その後、このキットを展開するお話をいろいろと伺いました。商品開発、テスト、関係企業や他企業との連携、販路拡大、サポート体制などなど、社長がいかにこのビジネスに真剣に取り組もうとしているのかが直に伝わってきます。
 本当に楽しそうに話される社長の笑顔が印象的でした。建設業と農業、意外でした。


 ただ振り返ってみると、「建設業者の方が建設業以外のビジネスに取り組む」ということは、これまでも幾つもありました。産廃収集運搬業許可などは建設分野の隣接許認可といえますが、それ以外にも、宅建業免許や建築士事務所登録、最近増えてきた古物商許可や金くず回収業許可など、自社の強みを活かしてビジネスを拡大発展させるご相談は確かにありました。
 水耕栽培キットは僕のイメージになくて驚いただけで、実は、自社の強みを活かすビジネスとしてはその社長にとって当たり前の選択肢だったのかも知れません。

 また、自社単体でビジネスを拡大させるだけでなく、最近ではM&Aをはじめ「他企業を引き継いで事業を発展させたい」というご相談も少しずつ増えてきました。建設業者の方だけでなく、建設業以外を本業とされる企業からのご相談もあります。
 背景には人手不足や後継者問題など厳しい社会的課題があると思いますが、会社を次のステージへ進めるため大きく舵を切った構想を伺うと、私も毎回背筋が伸びる思いです。

 さらに、別ブランドとして新法人を設立したり、子会社を束ねてホールディングス化したりと、これまで建設業界ではあまり耳にしなかった展開を支援することも出てきました。まだまだ案件数は少ないですが、今後はこのような案件のご依頼も増えてくるかもしれない、と時代の流れを感じています。


 案件の内容が複雑になればなるほど、許認可の視点は重要になってくると感じています。M&AのDDで許可要件の視点がなかったという話を聞くこともありますが、特に建設業では建設業許可が失効すると致命傷になる可能性があります。買収した企業が事業を継続できなくなったら当初の計画も御破算です。
 特に、上記のような様々な要素が絡む案件の中で注意しなければならないのは「人」です。「相手企業の建設業許可を途切れさせることなく引き継ぐにはどういう人員配置が適切か」「経管や専技は誰が担えば一番スムーズか」など、複雑な案件ほど人員配置はパズルとなります。

 新しい門出、うっかり本業の建設業許可を維持できなくなってしまった、となったら笑い話にもなりません。そんなトラブルを回避するためにも、私たちのような「法務の伴走者」をうまく使っていただきたいと思います。


 建設業者だから建設業許可。そんなルールはありません。
 「実は今度、こんなことを企んでてさ……」
 そんなお話がありましたら、ぜひ教えてください。所員一同、社長のワクワクをぜひ共有させていただき、ワクワクしながら一緒に伴走できたら嬉しいです。