経営事項審査と建設キャリアアップシステム(CCUS)レベル判定

 皆様こんにちは!もう夏?というくらい蒸し暑い日が続いて、アイスカフェラテが恋しい篠原です。
 皆様も体調を崩さないようお気をつけ下さい。

 さて。
 先日、以前からお付き合いのある建設業者へお伺いしました。こちらの企業は公共工事にも力を入れていらっしゃるので、今回は経営事項審査(経審)の総合評定値(P点)のポイントアップについて何点かご提案しました。

 その中から今回「建設キャリアアップシステム(CCUS)のレベル判定をお願いしたい」というご依頼をお受けしました。
 以前から従業員の福利厚生や評価制度に積極的に取り組んでいらっしゃる社長。P点が上がるのも嬉しいが、従業員のモチベーションアップにもなれば、とのことです。
 これまでのお打合せの中でも、従業員のことをとても考えていらっしゃる社長のお話を伺って、その姿勢が本当に素晴らしいと思いました。

CCUSの技能者レベル

 CCUSのレベル判定(レベルアップ)とは、CCUSに登録された技能者のレベルを上げるための手続をいいます。
 CCUSに登録された技能者のレベルは、技能者の経験や資格に応じて4種類あります。レベルに応じて、CCUSカードの色も変わります。

  1. レベル1(白色)…初級技能者(見習い)
  2. レベル2(青色)…中堅技能者(一人前)
  3. レベル3(銀色)…職長レベル(ベテラン)
  4. レベル4(金色)…高度マネジメントレベル(基幹技能者クラス)

 このレベルですが、たとえ資格を持った職長歴10年のベテランの方でも自動的にレベルが上がるわけではなく、レベル判定を行わなければレベル1のままです。

レベル判定の手続

 レベル判定の手続ですが、能力評価実施団体に能力評価の申請をして、評価を行ってもらいます。

 能力評価の申請先は分野毎に異なり、保有資格や経験によってどのレベルに該当するのか事前に調べて申請する必要があります。「レベル判定に必要な資格を持っているが、まだ登録していなかった」ということもよくあるので、前もって技能者情報の変更も行います。
 この事前の準備が地味に大変です💦

レベル判定の結果

 今回の申請の結果、皆様無事レベルアップとなりました! 
 レベルが上がると、それに応じた色のCCUSカードが新しく発行されます。レベル4のCCUSカードは金色(ゴールド)カード。眩しいです😊

 レベルが向上した技能者がいると、経審で加点対象となります。
 ただし、「とにかく多くの技能者のレベルを上げればどんどん加点される」というわけではありません。また、加点される期間も限られています。
 今回は社長に、レベル向上者が何人いたらP点が何点上がるか、事前にシュミレーションをしてご説明しました。


 最近、経審の点数を上げたいという企業からCCUSレベル判定をご相談いただくことが増えていますが、今回のように「従業員のために」というお話を伺うと「私たちも見習わなければ」と身が引き締まる思いです。
 O社長、ありがとうございました。