放課後等デイサービス指定申請と「お・は・し・も」

　皆さまこんにちは。行政書士の篠原奈保美です。
　今日1/22未明，日向灘で地震があり，山口県でも大きな揺れを感じました。真夜中に携帯から物凄い音がなって私もビックリしました。
　1週間程度は引き続き大きな地震に注意が必要とのことです。皆さまもくれぐれもお気を付けください。

「放課後等デイサービス」とは

　さて。
　今週は，放課後等デイサービスの開業前施設の現地調査に立ち会いました。

　「放課後等デイサービス」，耳慣れない言葉かも知れませんね。
　放課後等デイサービスとは，障がいのあるお子さんや発達に特性のあるお子さんのための福祉サービスです。個別支援計画に基づいて、自立支援と日常生活の充実のための活動などを行います。
　私たちが今回ご依頼をお受けしたのは，放課後等デイサービスを開業するために必要な，開業予定地の自治体への指定申請です。そして，指定申請後に行われるのが今回の現地調査です。

放課後等デイサービスの現地調査

　この現地調査では，指定の要件である人員基準，設備基準，運営基準等を満たしているかが確認されます。
　運営基準では，運営規程，契約書，重要事項説明書，サービス提供記録等の書類が揃っているか，内容に食い違いがないか等がチェックされます。
　特に昨今の新型コロナウイルス感染拡大の状況から，感染予防対策がきちんと取られているか，放課後等デイサービスに対応した感染防止マニュアルが備えられているか等が厳しく確認されます。

　この他にも数多くの確認事項があり，福祉系の事業所を開設するのがいかに大変かということを改めて感じました。

緊急時対応マニュアル

　これらの確認事項の中に，緊急時の対応マニュアルがありました。
　災害等の緊急事態が起きた際どのように対応するか，具体的なマニュアルがなければいけません。事業所の方が作ったマニュアルには，地震・火災等の災害が発生した場合や不審者が現れた場合等，緊急事態に応じた避難訓練計画がありました。
　合言葉は「お・は・し・も」だそうです。逃げるときに「押さない」「走らない」「しゃべらない」「戻らない」という、避難時の心構えを示した標語です。
　今回のような地震が突然起きたときに備え，このように覚えやすい合言葉で日ごろから訓練しておくことは本当に大切ですね。

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　事業所の方々は，緊張のため現地調査の前日は一睡もできなかったそうです。
　終わった後，私が同席したので心強かったと言っていただきました。
　実は私の方が緊張していたとは言えないですね。