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    リバスタ/技能者向けポイント付与始動、CCUSタッチなど条件に

     建設業界向けICTソリューションを提供するリバスタ(東京都江東区、高橋巧代表取締役)は、現場で実証してきた技能者向けポイント付与サービス「ビルダーズポイント」の提供を今月始めた。建設キャリアップシステム(CCUS)のカードタッチや日々の入退場認証、安全講習会への参加など、技能者は元請の建設会社が自由に設定できる条件を満たせば同サービス対応の専用アプリケーションを通じてポイントが受け取れる。実証に全面協力してきた鹿島、戸田建設、西松建設の3社が同サービスを導入する。
     3日に発表した。同サービスの専用アプリは「App Store」や「Google Playストア」で配信している。
     実証実験は2023年10月から3社の計6現場で実施してきた。同サービスが技能者の意欲向上や建設現場の活性化につながるかなど検証したところ、6現場で働く技能者約150人の効果を確認した。「この現場で働きたいというモチベーションにつながる」「技能者の意欲向上や自発的な環境構築につながる仕組みだと思う」などの声が寄せられたという。
     ポイントは、PayPay(ペイペイ)マネーライトに変換できる仕組み。技能者個人のペイペイアプリで提携サービスや加盟店での決算に用いることができる。そのため実証では技能者から「ノベルティ(記念品)などをもらうより、自分で好きなものを買える仕組みがうれしい」という声も上がった。
     リバスタによると、3社をはじめ複数の建設会社が同サービスを導入する。開発や運用に当たっては、リバスタと技術指導契約を締結する芝浦工業大学建築学部の蟹澤宏剛教授の助言や、CCUS運営主体の建設業振興基金(振興基金、谷脇暁理事長)の知見も取り入れた。

    建設工業新聞 2024年6月4日