国交省/登録基幹技能者に「計装工事」追加

登録基幹技能者の新たな職種に「計装工事」が追加された。国土交通省が日本計装工業会(生駒昌夫会長)を実施機関とする登録基幹技能者講習を1日付で登録した。同工業会は2024年の春にも初回講習を実施予定。今後10年で1000人の登録計装基幹技能者の誕生を目指す。
建設工業新聞 2023年11月2日
これで登録基幹技能者講習は計44職種となる。計装工事では受講資格として10年以上の実務経験と3年以上の職長経験などを設定。「2級計装士」や「2級施工管理技士(電気、管、電気通信)」といった資格保有の要件もある。
同工業会によると、計装工事の技能者には計装技術と建設工事の工程管理や施工手順を熟知し、計測・制御・運転・監視を行う工作物を安全で確実に稼働させるための試験や調整などの技術力も必要となる。今後は建設キャリアアップシステム(CCUS)のレベル判定に用いる能力評価基準の策定に向けた検討も推進。計装工事技能者の人材育成と社会的地位の向上に取り組む。