CCUS登録利用状況/21年度目標 達成見通し/普及促進策の具体化急務

国と主要業界団体で構成する建設キャリアアップシステム(CCUS)運営協議会の運営委員会は,25日に会合を開き,登録・利用状況をフォローアップした。事業者,技能者,就業履歴(カードタッチ)の登録数が2021年度の目標値(低位推計ベース)を達成できる見通しとなった。一方で,22年度以降のハードルはさらに高い。登録促進の段階から現場利用の促進のステージに進展できるよう,これまで以上の普及促進策が求められる。
建設通信新聞 2022年1月26日
20年9月の同協議会総会で,23年度からの単年度黒字化を目指す「低位推計」をベースに取り組みを進めることをすべての構成員が確認した。低位推計の21年度の目標値は累計で登録事業者数(一人親方を除く)が10万社,技能者数が80万人,カードタッチは単年度で2000万回となっている。
21年度の状況を見ると,事業者登録数(一人親方を除く)は12月までで10万9478社となり,既に年度目標を達成済み。技能者数は79万1678人で,直近の推移を見れば1月にも目標の80万人を突破できる。事業者,技能者登録と比例して,カードタッチ数も増加。21年度は12月までで1930万7827タッチとなっており,こちらも1月には目標値を上回る見込みだ。
ただ,22年度以降も目標はさらに高い。事業者,技能者登録でいえば今年度と同じ3万社・30万人増だが,これまでの取り組みでは登録に至っていない層への働き掛けが必要になってくる。元請完工高ベースで既に3分の2に相当する元請企業が登録済みとなっていることからも,従前から課題であった小規模・地方圏での登録促進を本格化する必要がある。
カードタッチは21年度の2000万回から,22年度には3800万回へと2倍近く目標が上がる。現状のカードタッチの状況(21年12月)を分析すると,79万2000人の登録技能者のうち,1カ月間に就業履歴があった技能者は3割弱の22万6000人にとどまる。これまでは登録者数の増加に伴う形で目標数値をカバーしてきたが,次年度以降は既登録者の利用促進の観点も欠かせない。
22年度目標も通過点に過ぎず,23年度からの単年度黒字化,その後に控えるシステム更新を見据えると,技能者メリットを含めた普及促進策の具体化が急務となっている。

