中部整備局/岐阜市内でCCUS現場見学会開く/操作方法や工夫事例など情報共有

中部地方整備局は21日,建設キャリアアップシステム(CCUS)中部ブロック連絡会議の取り組みの一環で,奥村組が岐阜市内で施工する東海環状自動車道岐阜IC橋梁西下部工事の現場でCCUS見学会を開いた。自治体や建設団体の関係者らが参加し,現場に設置されているシステムの操作方法などを見学。CCUSカードのタッチ忘れを防ぐため現場で取り組んでいる工夫などの情報を共有した。
建設工業新聞 2021年12月23日
冒頭,森川泰敬建政部長は中部整備局の取り組みとして本年度はCCUSの義務化モデル工事11件,活用推奨モデル工事6件の発注を予定していると説明。自治体もモデル工事の試行や総合評価方式でのインセンティブ付与などCCUS導入の動きがあるとし「実際の現場でシステムがどのように設置され,どのように運用されているか見てほしい」とあいさつした。
国土交通省不動産・建設経済局建設業課の沖本俊太朗建設キャリアアップシステム推進室長は「CCUSは建設業を良くするための業行政のど真ん中の施策」と話し,技能者の処遇改善や建設業が「地域の守り手」として今後も持続的な役割を果たすためにも必要な取り組みであることを改めて強調。普及・拡大には自治体や建設業協会の協力が不可欠とし「中部の自治体の取り組みは全国より進んでいるが,今後はさらに一歩進めてほしい」と要請した。
奥村組の松島弘樹東海環状深坂工事所長は,工事概要や現場内で施工している3基の橋脚とCCUSの登録場所の位置関係,システムの操作方法などを説明。中村誠喜本社安全品質環境本部副本部長は「カードリーダーを設置している専用の小屋は,ガラス越しにタッチできるため土足のまま使用できる。わざわざ靴を脱ぐ必要がない」と使いやすさをアピール。CCUSカードのタッチ忘れを防ぐため声掛けを行っているほか,現地KY活動表に記入欄を設けるなど日常からの取り組みを心掛けているとした。
中部整備局が発注した東海環状道岐阜IC橋梁西下部工事はCCUSのモデル工事ではないが,奥村組は全社的な取り組みとして実施している。現在,現場では足場や型枠,鉄筋など4社,約20人の職人が働いており,約7割がカードを取得しているという。
東海環状道岐阜IC橋梁西下部工事の概要は,基礎杭工事(場所打ち杭,径1500ミリ)46本,躯体築造工事は逆T橋脚2基(W-P1,W-P2),ラーメン橋脚1基(P5),コンクリート5215立方メートル,鉄筋1054トン。仮設工事は鋼矢板土留め工,土留め支保工,足場工,型枠支保工。工事場所は岐阜市深坂。工期は2021年3月12日~22年3月18日。
CCUS中部ブロック連絡会議は,中部整備局と管内4県3政令市,建設関係団体等で構成。見学会には静岡県や浜松市,日本建設業連合会(日建連)中部支部,愛知県建設業協会の関係者など18人が参加した。

