全建/10月8日から地域懇談会・ブロック会議、強靱化実施中期計画の早期策定要望へ

全国建設業協会(全建、今井雅則会長)は10月8日の関東甲信越を皮切りに、国土交通省との2024年度地域懇談会・ブロック会議を全国9地区で開く。国土強靱化実施中期計画の早期策定とともに、資材高騰を踏まえた十分な公共事業予算の確保を要望。土日閉所が可能な工期設定や、工事関係書類のさらなる簡素化など働き方改革につながる施策の推進を求める。
建設工業新聞 2024年9月19日
国交省と共催する地域懇談会の議題は▽公共事業の推進▽改正労働基準法と働き方改革、生産性の向上▽第3次担い手3法と賃上げ、価格転嫁▽建設キャリアアップシステム(CCUS)、外国人労働者等-の四つ。都道府県建設業協会と共に意見交換する。地域懇談会後に開く都道府県協会主催のブロック会議では、各協会が提案する地域特有の課題を話し合う。
公共事業の推進では、国土強靱化実施中期計画の本年度内の策定を求める。資材価格の高騰や人件費の上昇を踏まえ、事業量が減らないよう十分な事業予算の確保も訴える。
第3次担い手3法の関連では「労務費に関する基準(標準労務費)」や価格転嫁に関する受発注者間での協議などについて議論する。賃上げに取り組んでいる企業を総合評価方式で評価する加点措置に対しては、継続的な賃上げが負担となっている企業側の意見などを伝える。
CCUSや外国人労働者等のテーマでは、主に担い手の確保に関する課題を議論。建設業や運輸業では4月から時間外労働の上限規制適用を受け、建設現場に出入りするコンクリートミキサー車なども規制対象になり現場の稼働に影響している。周辺の業界を含めた人手確保の在り方を探る。
24年度地域懇談会・ブロック会議の日程と会場(所在地)は次の通り。北海道、北陸両地区は地域懇談会のみ。
▽関東甲信越=10月8日、経団連会館(東京都千代田区)▽四国=同11日、JRホテルクレメント徳島(徳島市)▽近畿=同16日、ホテルグランヴィア和歌山(和歌山市)▽中国=同17日、ホテルニューオータニ鳥取(鳥取市)▽東海=同21日、ホテルグリーンパーク津(津市)▽九州=同22日、宮崎観光ホテル(宮崎市)▽東北=同23日、ホテル青森(青森市)▽北海道=同25日、ホテル札幌ガーデンパレス(札幌市中央区)▽北陸=同29日、ホテルオークラ新潟(新潟市中央区)。