MENU

    国交省/CCUSモデル工事,WTO対象の一般土木で原則化/公的発注機関にも広がり

     国土交通省は2021年度,直轄のすべての一般土木工事(WTO政府調達協定対象)を対象に,建設キャリアアップシステム(CCUS)モデル工事を原則化する。直轄Cランク工事が対象のモデル工事も20の都府県建設業協会が賛同。ほか4県の協会が検討している。直轄のほか都道府県や独立行政法人などでモデル工事の導入が広がっており,今後さらに地方自治体などでCCUS活用の取り組みが加速しそうだ。
     CCUSの普及・活用に向けた官民施策パッケージでは「建設業退職金共済(建退共)のCCUS活用への完全移行」「社会保険加入確認のCCUS活用の原則化」と連携し,「23年度からあらゆる工事でCCUS完全実施」を目指すとの目標を掲げた。
     国交省は20年度,直轄の一般土木工事(WTO対象)約80件を対象に,発注者指定の「CCUS義務化モデル工事」を26件,受注者希望の「CCUS活用推奨モデル工事」を25件それぞれ試行した。このほか営繕工事が対象の「CCUS活用推奨モデル営繕工事」を9件,港湾・海岸・空港工事が対象の「CCUS活用モデル工事」を13件実施している。
     建設業の新3K(給与・休暇・希望)の実現のため,直轄工事でのモデル工事などの取り組みを一段と推進する。21年度は原則すべての一般土木工事(WTO対象)でCCUSモデル工事を実施する。各地の建設業界の理解を得て直轄Cランク工事でも推奨モデル工事を試行中。現在20の都府県建設業協会が賛同し,4県の協会が検討している。
     国交省は自治体や独立行政法人などに対してCCUS活用を要請。21県が公共発注の企業評価にCCUS導入を表明し,残り26都道府県も検討に入った。国交省は人口10万人以上の283市区すべてに対し,個別ヒアリングでCCUS活用を直接周知している。
     都市再生機構は21年度,原則すべての新設建設工事で推奨モデル工事を実施。20件程度の工事に適用予定だ。水資源機構は21年度,本社契約の土木一式工事を対象に義務化モデル工事を1件,推奨モデル工事も原則実施する。西日本高速道路会社は21年度から義務化モデル工事を実施予定だ。

    建設工業新聞 2021年4月5日